【オフラインプラネタリウム】全国一斉プラネタリウム100周年フィナーレ・イベントに行ってきました🌘

こんばんは、リクライニングチェアを倒すのが下手な なおです。

2023年から始まった近代プラネタリウム100周年記念イベントが、1年半経った本日2025年5月24日、日本でもフィナーレを飾りました。

フィナーレ・イベントは日本全国のプラネタリウムをオンラインで繋いで、北は北海道から南は九州まで、みんなで一斉にプラネタリウムの星空を見上げつつ100歳の誕生日をお祝いしよう!というものでした。

100周年イベントのポスターです。右下には世界初のプラネタリウム「ツァイスI」が凛々しく写っています。

私は神奈川県民なので、神奈川から唯一イベントに参画していた平塚市博物館から参加しました。

平塚では、まず18時から平塚市博物館オリジナル100年振り返り投影、その後の19時から全国一斉フィナーレ・イベントの運びでした。

18時からのオリジナル投影では、まず100年前の5月7日、プラネタリウムが初めて一般公開されたドイツの星空から映し出されました。この日は見事な満月だったんですね。

さらに時代を経て、日本に初めてプラネタリウムが投影した日、東京のプラネタリウムと戦争、そして人類の宇宙進出を始めとした戦後の目覚ましい世界的な宇宙開発など、その時々の星空を眺めていきました。

宇宙開発だけではありません。この100年の間に起きた天文イベントや、これから見られる星空も一緒に見てきました。

チリでの超新星爆発から、今後起きるだろうかんむり座の新星。33年ごとに降り注ぐしし座流星群のシャワー。金環日食と皆既日食。2023年11月の皆既月食と天王星食は、私も東京の職場近くから見上げたことを思い出しました。今回イベントに参加した人も、きっと「あ、これは見た!」とその時の星空を懐かしんだ人も多かったと思います。

2025年以降も、宇宙にも天文にも新しいイベントがあります。盛りだくさんです。そのことを思うと、ワクワクしますね。

解説に出てきたかんむり座の新星に関する紹介が、プラネタリウム入口脇にばっちりありました!

後半はオンラインで繋いで全国一斉にフィナーレ・イベントです。

全国どころか、国際記念オンラインイベントが開催された際のご縁で、国際プラネタリウム協会の会長さんやイベント実行委員長が、アメリカやドイツからビデオメッセージを送ってくれました。協会会長さんは、しかもなんと今日誕生日だそうですよ。ちなみに明石と浜松のプラネタリウムにも今日誕生日の人たちがいたそうです。その流れから、「Toプラネタリウム」と歌うハッピーバースデーの歌を日本中で歌ったり、和やかな雰囲気になりました。

100周年イベントもバッチリ活躍のパンドラちゃん(投影機)。

続くクイズ大会では、プラネタリウムに関するクイズが2問出題されました。

1問ずつ、ルーレットで当たった施設が問題に答えることになったのですが、まさかの2問目は我らが平塚市博物館が当たりました!3択のうち、館内でそれが答えだと思う答えに拍手をして、一番多く拍手が起きた答えを回答するのですが、平塚は見事正答しました。ちなみに私は間違えてしまいましたが、団体戦(?)なので良いのです!(?)

そしてプラネタリウムですから、星空投影と解説もモチロンあります。

日本で初めてプラネタリウムが投影された大阪市立科学館では、当時の解説の台本が残っているそうです。その中でも1940年ごろの今時分の台本を「レトロ投影」として、全国の解説員さんがリレー形式で解説していきました。無事タスキが繋がるのか、ドキドキします。

トップバッターは大阪市立科学館。当時の台本ですから、ちょっと古い言葉使いの台本です。それも味だなあと思いながら春の星空をたどります。全国で、皆んな同じ星を見上げて、同じ解説を聞いているんだなあと思うと何だか感動します。皆んな、同じ星の下。

途中ちょっとしたハプニングもありながら、リレーはゴールまで到着しました。

大阪市立科学館にいる日本初のプラネタリウム「ツァイスII」。かっこいい。

プラネタリウムの投影前、小さな女の子の声が響きました。「地球って、星なんだよ。」

夜空で輝いているのも、地球も、わたしたちさえ星と同じ成分で出来ている星の一部です。そう思うと、広い広い宇宙でも、たった1人でいても、星とのつながりを感じますね。

そんな不思議な気持ちにさせてくれるプラネタリウム、また行こうと思います。

さあ、次の100年の始まりです。

帰ってきてから気づいたのですが、100周年記念の公式YouTubeチャンネルからもフィナーレ・イベントに参加できたようです。アーカイブもありましたので、ぜひ一緒に星を見上げましょう。

こちらはオンプラのプラネタリウム100周年の解説回です。併せてご覧ください。