【オフラインプラネタリウム】星空教室〜星空を描く、奏でる、読むに参加してきました🌑

こんばんは、今シーズン3回くらいスーパーで桜餅を「…まだ早いよね!」と見送っている なおです。各所に桜スイーツが出回っていますが、いや、まだ早くないですか…?梅が盛りを越えようとしている時分ですよ…?

さて、そんな2月も半ばになりましたが、12日に日比谷の図書館で開催された「星空教室」に参加してきました。2025年度に全3回で開催されたこのシリーズ(?)の日比谷カレッジでは、絵画・音楽・文学の芸術分野で、それぞれ星空からインスピレーションを受けた作品や作家たちを紹介していただきました。

残念ながら「描く」は参加できなかったのですが、昨秋開催された「奏でる」と、最終回の「読む」にはお邪魔できて、それぞれで色んな作品に触れることができる貴重な時間を過ごしました。

まずは最初にもうすぐ見える天体イベントから紹介していただきました。月と惑星の接近や季節的に旬のカノープスなどの見頃、見方も「ほうほう」とメモ取りどころが沢山でしたが、今ならやっぱり来月初旬の皆既月食ですね。オンプラでも皆既月食のご案内はありますが(乞うご期待!)、いつもとは違う見方をされていて、やっぱり学ばせていただくことが多かったです。ところ変われば、ではありませんが、人によって解説の方法が違うんですね。同じ天体現象の話ですが、つきなくて、とても面白いです。

後半はテーマにもなっている「星空と文学」です。過去にオンプラで紹介させていただいた「シェイクスピアと天王星の衛星」や『枕草子』も取り上げていらっしゃって、ただでさえ私にとっては親しみやすい内容ですが、びっくりしたのは高村光太郎さんの詩『智恵子抄』、しかもその中の『あどけない話』を紹介されていたことです。これは本当に私の個人的な経験の話になってしまいますが、1年前に朗読のレッスンで取り上げた題材が『あどけない話』で、2ヶ月くらい毎日読んでいました。まさか1年経って再会するとは。『智恵子抄』は高村さんが奥様である智恵子さんを詠んでいる詩で、『あどけない話』では智恵子さんが故郷の福島にある空を思い、東京には本当の空が無いと寂しがる、といった内容です。

この詩を読んだ講師の方は、智恵子さんが心に見ていた「本当の空」を見に、カレッジの前週に福島まで車を飛ばしたとのことだったので、その熱意に感服です。その時撮影された青空を見せていただきました。あの空が智恵子さんの空なんですね。

他に紹介していただいた作家さんに、私の敬愛する野尻抱影先生を同じく敬愛する石田五郎さんがいらっしゃいました。石田さんのお名前は初めて聞いたように思い、『星の歳時記』はいつか読もうとメモしていたところ、他の作品に『天文台日記』があると聞いてまたまたびっくり。タイトル買いした上に積読にしているので気付くのが遅れましたが、『天文台日記』は私の部屋でページを捲られるのを大人しく待ってくれている一冊です。講師の方の大学時代の先生だったとも伺い、これはご縁だと、早めに読み始めなければ…!(な、なるべく早く!)と決意を新たにしました。

作品では日本で純粋に星の美しさを詠んだ最初の歌とされる「月をこそ 眺めなれしか 星の夜の 深きあはれを 今夜知りぬる」に改めて星の美しさを思ったり、あの松尾芭蕉が銀河を詠んでいたことを知ったりと、知らないことだらけだなと思う中。鈴木壽壽子さんの『星のふるさと』を教えていただきました。

講師の方が星を見るきっかけになったというこのエッセイ集は、現代で星を見ることとは、を考えさせてくれるようです。講師の方はこの中の一文からそれこそインスピレーションを受けた絵を制作されて、それも当日見せていただきました。淡い色合いのちぎり絵でした。『星のふるさと』も、いつか手に取ってみたい一冊です。

他にも素敵な作家・作品を紹介していただいたのですが、なんだか文章が長くなってしまってきたので(途中個人的な体験ばかり書くから…)最後に1点だけ。

カレッジの最後に紹介していただいたのは、カール・セーガンさんの『Pale Blue Dot』。宇宙を進む探査機ボイジャー1号から撮影された地球の写真から起こされた、彼のメッセージです。もう太陽系から離れようとするボイジャーからは、地球は闇世に浮かぶ一粒の泡沫のように頼りなく漂うちっぽけな星です。そこで、人類の全てが営まれています。どんな人のどんな野望も、どんな人のどんな祈りも、同じくこの小さな小さなせかいで起こっていることです。それがどんなに大きな奇跡であることか。私たちにとって、たったひとつきりの、大切な星です。こんな時代です。今一度このメッセージを噛み締めて、私たちの目の前で何が起こっているのか、本当にこのまま進んでいいのか、ちゃんと自分の頭と心で考えたいと思います。

これは受け売りですが、天文学とは天の文学だそうです。これも受け売りですが、文学とは人間を考える学問だそうです。星と本を読んで、大切なことを思い出し続けたいです。