【オンプラ★ちょびっと振返りブログ】月と六ペンスと南の楽園

こんばんは、今年は変わり種な月餅も探してみたい なお です。

2024年9月13日の神奈川県は真っ青に晴れて、暑い日々が続いています。月明けには朝夕が涼しくなったりもしたのですが、それもどこに行ったやらです。少し遅い会社帰りにはペガスス座が昇って来ているのに、秋はまだまだですね。

2024年9月5日の百日紅。夏は続きます。

今夜は本棚の一冊を紹介する、がっつり文系の星空案内です。

今回は『月と六ペンス』に描かれた星空をご紹介させていただきました。まさに、人間の業を煮詰めたような小説です。あらゆるところに人の感情の火種があって、着火しては情念として燃え上がります。命懸けの、情熱。時として恒星のように自身も周りも燃やし尽くして、まだ足りない。まだ、もっとあるはず。そうやってまた筆を取る。そんなお話のように感じました。人生って、なんだろう。そんなことを考えます。

物語にリンクするように、主人公のモデルとなったゴーギャンの絵が実在します。『我々はどこから来たのか 我々は何者なのか 我々はどこへ行くのか』。結局パリに馴染めず南を目指し、タヒチに惹かれて、初めて訪れるその地を故郷のように感じるほど「ここだ」と思う。そんな土地で、自分の描くべき絵を模索して描く。

ゴーギャンは先のタイトルの絵を「好きだ」と言ったそうです。自分の手がけたものを好きになれるのは、素晴らしいことだと思います。ずっと追い求めていたら、いつかそんな風に思える日が来るでしょうか。

月と六ペンス、情熱と幸福のお話でした。

配信中に全く触れられませんでしたが、オンプラの過去回でゴッホの絵を紹介しています。あわせてご視聴ください!