- 著者名:吉川 真
- 出版社:恒星社厚生閣
- ジャンル:児童書
- レベル:初心者~上級者
(小学生~大人) - 本のサイズ:A4半ハードカバー
(W216mm×H270mm) - 総ページ数:96ページ
- 字の大きさ:中サイズ 漢字ふりがな有
(細かい説明分にふりがな有)
「小惑星好き」へオススメのマニアックな図鑑
この本を一言で表すと、ずばり「小惑星好きのためのマニアックな図鑑」です。
子供向けの星や天体の本は数ありますが、小惑星だけの図鑑は、これだけではないでしょうか?
この図鑑は、一般の図鑑とは少し違い、個性豊かな小惑星をゆるキャラのイラストで表現(表紙のイラスト)されているため、絵本のような図鑑になっております。
そのため、図鑑には主人公の設定があり、主人公の「まこと」と一緒に小惑星のお友達や探査機・人工衛星などについて、学べる仕組みになっております。
しかも、主人公の「まこと」は架空のキャラクターではなく、この図鑑の監修をされた、吉川真先生が発見した小惑星となっております。
まず、初めの数ページで「小惑星ってなんだ?」と題して小惑星について、漫画やイラストを豊富に持ち得て、解説されています。
小惑星の分類なども知ることのできる図鑑
この章で、私が注目したのが「小惑星を分類してみよう」です。惑星には、木星型と地球型などの分類がありますが、小惑星まできっちり決められた分類があるとは知りませんでした。
小惑星の基礎知識の後は、小惑星をゆるキャラと擬人化したイラストを使い、個々の小惑星についての説明の章となっております。個々の小惑星がどんな天体なのか?名前の由来なども記載されているので、常に「へー、そうなんだ。」と思わず口に出してしまいます。
また、流星・人工衛星・探査機などもゆるキャラ擬人化され解説されております。
そして、実際の小惑星の写真等も掲載されているため、ゆるキャラのイラストを比べしながら読み進めるのも面白いかと思います。
また、なぜ小惑星に探査機を飛ばすのだろう?といった疑問も分かりやすく解説されております。
小学生も楽しめるイラストや写真が豊富な図鑑
全ページフルカラーでイラストや実際の写真が豊富なため、字がまだ読めないけど小惑星好きのお子様にも絵本感覚で読み進める事ができます。
実際に、小2の息子にも読ませてみました。その結果、字より絵で楽しみながら読み進めており、気になった小惑星のページはゆっくり字を読みながら楽しんでおりました。
小惑星について興味をお持ちの方(お子様)やちょっと違う天体図鑑が欲しい・読みたいけどがっちりとしたものは苦手、と思う方にぴったりな1冊です。