【オフラインプラネタリウム】国立天文台で銀河博士になってきました🌕

こんばんは、なおです。2024年10月19日(土)に開催された「三鷹・星と宇宙の日2024」に行ってきました。国立天文台三鷹キャンパスと周辺の関係する施設の公開イベントで、年に一回キャンパス内の施設に入れるステキな日です。去年までのコロナ禍でのオンライン開催を経て、リアル開催はなんと5年ぶりだそうです。かくゆう私は人生初めて訪れる国立天文台…どんな場所なのか全く想像もつきません。一体何が待っているのか、待ち受ける知識の塊にガッツリ文系の私はついていけるのか、はてさて行ってみましたレポートは恙なく書けるのか!(このブログを書いている時点ですでに月は十六夜から新月になろうとしています。どれだけ溜めたのか…)

国立天文台近くの信号機。この字面で既にテンションが上がります。「天文台上」もあるのでしょうか?
たぶん表玄関。皆さんまずはここで記念写真をパシャっていました。

キッチンカーで買った大ぶりなフランクフルトを食べつつ(美味しい!)、受付でいただいたマップ付きスエジュール表と睨めっこして何処に行くか頭を悩ませます。施設内のいろんな場所でワークショップや講演会が開催されていて、どれも楽しそうで迷います。

13時過ぎに着いた私は、とりあえず名前に惹かれた東大の院生によるミニ講演「星に惹かれて木曽路参り」を聴講しに行くべく、東大天文センターへ向かいます。東大の施設に行くのなんて初めてで、ドキドキしながら向かうと…まさかの顔はめパネルがお出迎え。まさか銀河になれるとは思っていなかったので、ビックリです。その他惑星になれるチャンスも逃しつつ、講演会場に向かって拝聴。

トップバッターの「木曽路参り」の講演を披露してくださった院生さんは、中学生の頃に木曽の空で星空に魅せられた天文少年でした。「天文学とは?」「どんなことを研究しているの?」といった一般的な解説から分かりやすく始めてくれて、ガッツリ文系の私の頭にもスッと入ってくる内容でした。ご自身の研究分野にも軽く触れていましたが、最後に仰った「一般の人はもちろん、普段データ解析に追われてモニター越しに星を見ている天文学者の皆んなにも、本物の星空を見上げてほしい」とのメッセージが身に沁みました。お仕事ばかりだと肩が入ってしまう気持ちは分かります。そんな時こそ頭上の夜空を眺める姿勢が大切ですね。

まさかの宇宙の顔はめパネル。発想がすごい。
東大天文センターの当日のイベントのお知らせ。情報が盛りだくさんなパネルで、普段使用しない脳の分野がそれはもう稼働しました。

東大天文センターでは、その他にも面白いイベントを開催していました。展示パネルを読み解いていくと回答できるクイズラリー、赤外線カメラを使用した後だし(?)ジャンケン会、そしてなんと言ってもシュールだったのは、「東大院生の展示」!美術館の展示品のように説明書きがあって、その向こうに本物の院生さんが展示されていました。説明書きには「話しかけてもいい」とあったので(おそるおそる)話しかけてみると、意外(?)と話が弾みました。普段周りにいる人はどちらかというと文系の人が多いですし、理系の、ましてや東大院生と話が合うのかビクビクしましたが、お互い中学生時代に吹奏楽部でフレンチホルンの奏者だったこともあり、ちゃんと話せるということが何らかの自信にもなって、楽しい時間でした。

院生さんのミニ講義はYouTubeでライブ配信&アーカイブもあるそうなので、気になった方はぜひチェックしてみてください。

展示されている院生さん。この説明書きの下には、Google検索した結果、を模したものもあって、芸が細かかったです笑

次に向かったのは星空ひろば。反射望遠鏡でお昼でも恒星を観測できるイベント!…そう、晴れていれば。生憎当日は小雨降り注ぐ曇り空で、観察チャンスを逃してしまいました…残念ですが、こればっかりはどうしようもありません。ただ望遠鏡を見ることはできて、説明員の方が「望遠鏡でどうやって星を見るのか」を説明してくださりました。ちなみに晴れていれば春の一等星であるスピカを観察する予定だったそうです。来年に期待ですね。

望遠鏡のある建物。雰囲気があります。上のドームはちゃんと動いていました!
中にあった望遠鏡。かっこいい!隣でお姉さんが望遠鏡の理論を説明してくれている足元で、小さな女の子が一生懸命レンズを覗こうとしていたのが微笑ましかったです。

お次はひろばの隣にある三鷹市星と森と絵本の家です。名前からして可愛くてワクワクします。

星を始めとする自然科学の絵本や児童書がたくさんある和風家屋で、雰囲気がもう素晴らしいです。畳敷で、ゴロゴロしながら引っ張り出してきた本たちを並べてずっと居座っていたいくらいでした(小さな子たちが大勢いたので、もちろんオトナの自制心で寝転がったりしなかったですよ!)。

2〜3冊の絵本を手に取ったのですが、その内の一冊に涙腺を攻撃されて、周囲に人がいるのにも関わらずホロリとしてしまいました。温泉ではありませんが、心が洗われたようです。絵本、効きますよ。

三鷹市が募集した星の絵本の公募展の作品の原画も飾られていて、良い風が吹いているように感じました。

いろんなイベントが開催されていた絵本の家。ここで販売されていた冷たい大学芋は絶品でした。
たくさんの絵本たち。流れ星とクラゲの『星につたえて』は、優しい絵柄と、暖かくてちょっと切なくて愛しい気持ちになれるお話で、ほっこりしました。

すばる棟や西棟では、ハワイやアルマでの観測の様子や、どんな機材が働いているのかの展示がありました。クイズに答えてグッズをもらったり、まさかの国立天文台が開発したTRPGプレゼンを行っていたり。このゲームはいつかオンプラメンバーでやってみたいなと密かに思っています笑

興味深い展示が多かったのですが、ただでさえ文系な私にはちょっと説明が難しかった上、17時を目前にして図書館に行ってみたかった私は駆け足で、あんまり吟味できなかったのが残念です。

来年はもうちょっと時間に余裕を持って周りたいと思います…!

西棟に設置されていた、たぶんアルマ建設に関する映像と、何かの機材。何かは説明書きをすっ飛ばした私にはちんぷんかんぷんでしたが、かっこいいということは伝わりました。その他人工衛星の「ひので」に関する展示もあったのですが、横目で流してしまったので、来年リトライしたいと思います。

最後に向かったのは図書館です。図書館は平日に一般公開されていますが、悲しいかな会社員でカレンダー通りの勤務な私はまだ行ったことがありませんでした。どんな本があるかと思って行ったら、まさかの本ではなく切り絵に目を奪われてしまいました。

司書さんがオリジナルで制作しているという宇宙・天文に関わる作品たちは、切り絵とは思えないくらい繊細で、キラキラしていて、神話の世界のようでした。しかも星座絵もはちぶんぎ座などちょっとマニアックで、それもステキなポイントです。休憩室と合わせて作品が常設されているそうなので、三鷹キャンパスにいらっしゃった際にはぜひ見てみてください。

とっても細やかな切り絵作品たち。言われなかったら切り絵だと分からないくらいです。

図書館が入っている南棟では、銀河がたくさん映ったパネルから特定の銀河を探し当てる「銀河探しゲーム」も開催されていました。難易度は3段階あって、最難易度の15枚のA2サイズ(くらい)のたくさんの星団が映るパネルから特定の小さな星団を探し出すのは至難の業でした…が、パネルの前を何往復もした結果か、なんとか課題の5つ全部見つけることができました!

銀河博士の称号を得て、気分は最高潮です!

13時ごろからほとんどのイベントが終了する17時まで4時間ほど滞在しましたが、時間が足りないくらいでした。来年開催の折には時間に余裕を持ってより楽しみたいなと、今からもう期待を新たに膨らませています。

とりあえず、ガッツリ文系が一人で挑んでもとっても楽しめましたことをここにご報告いたします。それにファミリーで参加された方も多く、子どもたちも楽しそうに展示を回っていました。バリバリ理系じゃなくても、皆んながワクワクできる場所だと感じます。

現場からは以上です!

謎がありました。こちらも横目でスルーしてしまったのですが、どんな謎だったのか気になりまくりです。
銀河博士の称号を無事に得ました!やったあ!