こんばんは、いつかは雨のようなしし座流星群を浴びたい なおです。
2025年11月21日の神奈川県の夜もすっかり晴れて、新月過ぎということもあり、帰ってくる途中にバッチリ夏の大三角が見えました。このブログを書いている今、彦星も織姫も地平線の向こうにとっぷり潜り込んだようです。配信でも言いました通り、最近はよく晴れて、帰り道が楽しい今日この頃です。

(ちなみにコレは今回の裏話なのですが、配信を担当していただいている荒井さんが今回リモートだったので、慣れない環境下で色々配信作業をしてくれていて、私がオンラインにログインした20時40分ごろにはめっちゃ急ピッチで諸々繋いで(?)くれていました。その様子から配信したいくらいでした。すごかったです。焦っていましたが、ちゃんと間に合いました。そのお陰か(?)、私のアイコンが昔仕様になってたのもご愛嬌です笑)
今回はガッツリ文系、ちゃっかり長い物に巻かれてみました。ドラマ見てないくせに(でもやっぱ見ようかな…)。
実は今夜は元々解説の予定ではなく、まだガリレオに追われていたころに、急遽(と言っても1ヶ月は前でしたが)解説することに。ネタ探しに悩んでいると、部屋の本棚に『小泉八雲集』があるのを見つけました。いつどこで買ったかも記憶になく、なぜ買ったのかも覚えていませんが(本当にホラー苦手なくせに何故…?)、時の人だし何かヒントでも!と思ってページを捲りました。すると、「天の川」の文字が!ええ!ヒントどころかバッチリ答え!コレはもうそれこそ天の啓示か呼ばれたか、とテーマが決まりました。
今回は天の川のお話でしたが、全集には『天体旅行』(という名前だったと思います)というお話もあって、ざっくり読んだ感じではとても面白そうでした。どうやら太陽系の星々をめぐるお話のようですが、いつかこれも取り上げられたらと思っています。

配信で読ませていただいたセツさんの『思い出の記』の終盤には、セツさんと八雲さんが八雲さんの死後について語り合うシーンがあります。騒がしいことが嫌いな八雲さんは、色々考えて今は雑司ヶ谷霊園で、セツさんと並んで眠っています。(ちなみに同じく雑司ヶ谷霊園には、配信でちょこっと触れた夏目さんもいます。)
たまたま先週末受験し(て撃沈し)た天文宇宙検定の受験会場は池袋界隈と雑司ヶ谷に近いので、帰りにご挨拶に伺いました。暮れなずむ墓地はちょっとそういうフンイキがあって少しドキドキしたのですが、たどり着いた墓前では、気が引き締まったように思います。古代ギリシャ神話やアイルランドの異界と妖精に慣れ親しんで育ったへルンさんが、日本にやってきて、そこでさまざまな「幽霊」と出会います。その一片を、お裾分けしてもらったような気がしました。墓前で見上げた夕焼けの中の木々や、枝葉の間をいく風や、鳥の鳴き声は、そういう世界と隣り合わせなのかもしれません。
自分の外にある世界にも偏見を持たず、自分の目で見つめた八雲さん。そんな八雲さんの語り部だったセツさん。二人の物語から、また新しい世界を広げることができるかもしれません。


