【オンプラ★ちょびっと振返りブログ】本棚でキラめく満天の星〜いざ東方へ!星よ導け『東方見聞録』

こんばんは、旅行に行く時は何を持っていくか悩んだ挙句、最終的にスマホと財布があれば現地調達できる!となる なおです。

2024年2月23日は、というよりここ最近は雨がちで、すっかり星空が見えません。

ここ2週間ブログをサボってしまいました…その間に節分・春節があったり、南関東で積雪があったり、かと思えば春一番が吹いて観測史上2月最高気温を叩き出したり(5月の気温だとか!)、なのにその3日後の今日はすっかり寒いです。天気が思春期の情緒のようですね。春を思う、春の準備中でしょうか。

天気雨の朝、見事な虹がかかっていました。春はすぐそこでしょうか。

今夜は久しぶりに解説を担当させていただきました。解説する割に恥ずかしながら今年に入って『東方見聞録』を読了しました…今まで漠然とこういう話かな、と思っていたのですが、思っていた以上に厚い!目次だけでもどこまで続くんだという項目数で、話したいことがいっぱいあったんだなあと思いました。

今回はその中から3つ程度のお話を紹介しましたが、それすらもあるお話の抜粋なので、ぜひお手にとって読んでみてください。奇想天外な逸話がたくさんで、当時のヨーロッパ人のびっくり具合が伝わるようです。

今回はこのころの天文学史に関して色々調べてみました。その中で中国の天文学について調べてみると、郭守敬さんと出会いました。元朝に仕えた天文学者の方で、授時暦という暦に改定したり、様々な天体観測の道具を作ったりした人のようです。その様々な道具の中に「玲瓏儀」というものがありました。モノの本には、書物の記載のみで実物は現存しておらず、実態が不明のこの道具、その記載内容によるとプラネタリウムだったんじゃないかと書かれていました。惑星を含めて天体の運行をバッチリ観測していたみたいなので、それらが網羅されていたら見応えは抜群そうです。

本当にそうだったかは今となっては神のみぞ知る真相ですが、本当にそうだったらとても素敵ですね。当時の中国の星座図の星空、見上げてみたいです。

行きも帰りも数年かかる旅路で、旅先で17年間を過ごしたマルコ・ポーロ。現代からは想像もつかないくらい過酷な旅だったと思います。いつ身近で戦いが起こるか分からず、パミール高原やゴビ砂漠などの厳しい自然環境や海路を越えて目的地を目指す…そんな時、雄大な星空が自分の行き先を示してくれていたら、心強かったのではないでしょうか。自分は確かに目的地に向かっている、星はいつでもそんな導ですね。