こんばんは、例え読めない言語の国だろうと、図書館を見かけたら行かずにはいられない なおです。
オーストラリアは英語圏なので、大体なんの本か分かるので良いですね。天文学の本で「南半球こそ天体観測に向いている!」とめちゃくちゃ推してくる作者さんの本に会えたのがとても良かったです。

Day 5 17-Mar-26 at Scitech and a riverside park
パースでの旅も残すところあと2日です。
前日までドタバタと移動していたので、宿泊ホテルのあるパース市街地を探索することに。「昨日」のバスツアーでガイドさんが言っていたプラネタリウムが気になり、Scitechという科学科に行くことに。Webサイトを見ると、平日でも上映しているようです。やったあ。

科学館にはキッズ向けの遊びながら学べる色んな設備があり、パペットシアターや科学実験シアターも人気のようでした。オーストラリアのでんじろう先生も気になるところですが、今回は宇宙に関するコーナーを見てみることに。
光害に関するスペースが広く取られていました。オーストラリアでは住宅不足問題が深刻で、パースも街がどんどん拡がっているそうです。ピナクルズ砂漠の回でも触れましたが、パースから200kmほど離れたその地でも影響が出ているようで、星を見たい人にとっても人ごとではありません。
科学館の設備の1つに、光害に惑わされてウミガメが元の生態を保てなくなっているということを分かりやすく展示したスペースがありました。あなたが不要な灯りを消すことで彼らの生活を少しでも脅かさないことが大切、と教えられました。

さて、楽しみにしていたプラネタリウムは、期待値を超えてきました!
以前どこかで日本はプラネタリウム大国と聞いていたので、失礼ながらどんなもんかなと思っていましたが、いやもう思い切り楽しみました。
収容人数(体感多分)200席くらいで、大型のモニターに視界いっぱいに拡がる星空は、おそらく子ども向け施設の1つだろうプラネタリウムでも大人も十分に楽しめるものでした。
45分のプログラムで、前半は日本と同じく(というかもしかして世界共通?)今夜の星空を、盛り上げ調子が素敵なお姉さんの生解説から。

まず今夜8時に見える星空を見せてくれます。なんと言ってもみなみじゅうじ座と天の川から始まり、この時間に見える星の星座線からどんな星座が想像できるかと問いかけます。さらに見える全ての星座絵を見せてくれ、12星座の紹介からふたご座とその近くにある明るい木星を紹介です。
ここから太陽系の惑星に飛び、その中にある土星をピックアップ。大画面いっぱいまで広がるほど土星に近づき、その環をくぐり抜けるというアトラクションさながらの体験をさせてくれました。わくわく。
太陽系の話から、他の太陽系・系外惑星たちの多さに感嘆し、そこから天の川銀河、さらにはたくさんの銀河を見せてくれました。ストーリーがとてもステキで、慣れない英語でもお姉さんのプラネ声も魅力的で聞き入ってしまいます。
後半はいろんな科学と宇宙テクノロジーの話で、これは日本ではあまり見ない番組のように思いました。人体や人工衛星の利用について、衛星-地球間の通信技術と心臓のピースメーカーは同じ仕組みなど、宇宙と日常、私たちそのものとの関わりが分かりやすく勉強になります。

夕方からは、スワン川沿いの公園の散歩コースに行ってみました。スワン川はパースの中心部を流れる街の象徴のような川で、パース土産やシンボルとしても度々見かけます。
ジョギングに励むパース市民が行き交う夕暮れの散歩コースは、ゆったりとした時間が流れていました。
太陽を見送り、開けた空を眺めると、この日の1番星はなんとアルファ・ケンタウリでした。ちょうど目線の高さに昇っていて、東がきちんと暗くなってきたこともあり、たまたま1番星になってくれたようです。真上を見上げると、そろそろその位置にも慣れてきたシリウスとカノープス、北側には木星も輝いていました。少し待っていると、南十字星もじわじわと現れ始めます。
明日の日没ごろにはパース空港に向かって、日本へ帰ります。なので、今夜、ここで見る星空が、この旅の最後の星空です。


川沿いのベンチに腰掛けながら広がる南天の空を見上げると、慌ただしく色々ありながらも楽しかった星を見る旅が、思い返されます。そうやって見ていると、なんだか南十字星が、なんだか馴染んできたような、ようやく見知れたような気がしてきました。
市街地の星空です。綺麗さや壮観さでいえば、パース天文台やピナクルズ砂漠で見た空の方が素晴らしかったです。今でも素敵だったと声を大にして言えます。
でも、たったひとりきりで見るこの街での星空は、何だか色んな想いが詰まって、ひとしお胸に溢れました。憧れだけで見るよりも、駆け回って追い求めてあと、色んな実感を伴って見た最後の夜の南十字が、いちばんじんとしました。
さんざん堪能して、ホテルに戻ろうと歩き出しても、何度も何度も振り返って見てしまうほどにずっと見たかった星。最後にようやくお別れとお礼をして、帰りました。
また、次に会える時を期待して、この日は就寝。

「明日」は最終日。もう夜は迎えませんが、最後まで星を見に行きます。

