【書籍紹介】太陽系の美しいハーモニー           ~惑星のダンス、天の音楽~

著者:ジョン・マーティヌー

訳:山田 美明

出版社:創元社

ジャンル:一般書籍

レベル:大人(中級~)

本のサイズ:ハードカバー(w146mm×h175mm)

総ページ数:66ページ

字の大きさ:小サイズ(ふりがな無し)

太陽系の美しいハーモニー

何気なく見上げている夜空の中に輝く太陽系の惑星たち。そんな惑星には楕円軌道だけではない軌道がある事を知っていましたか?

この本は、そんな太陽系の惑星たちの運動を、視点を変えて各惑星上からの視点で描くと芸術的な線が描かれている事。また、惑星の運動には音楽にまでつながるという事が書かれている書籍です。表紙も素敵なデザインですが本文に使用されている挿絵や図もモノクロで綺麗です。

小さくてページ数が少ない本ですが、中身はしっかりと数学要素を使った考察等が書かれております。

美しいハーモニー

美しいハーモニーとは、「各惑星上からの視点で描くとその軌跡ははなびらの輪郭をたどる。その点を結ぶと神秘的な五芒星や八芒星が現れる。」著者はそれを美しいハーモニーと呼んでいます。

この本の特徴は左側に文章、右側に図や絵がほどこされているため、文章を読んだ後に右側の図や絵を見ると作者が、どうして惑星の運動が美しいハーモニーだと言うのが分かります。

、この惑星の運動の軌跡を見た時に私は、一時期流行った「スピログラフ」で書いた線を思い浮かべました。なぜかと言うと、惑星の運動軌跡が「スピログラフ」で描かれた線と同じだからです。また、本文中に著者は、太陽系惑星を惑星で二つ一組のペアを作り、その軌跡をなぞるとまるでワルツを踊っているかのような模様が現れます。それを、「惑星のダンス」と呼んでいます。難しさの中に、綺麗な表現で読み手が理解できるような表現になっております。

太陽系が奇跡的に誕生したことが分かる本

読み終わると、太陽系には誰かの設計図があるのではないかと思えずにいられませんでした。

太陽系の惑星や衛星のそれぞれの関係が図形や音階で示すことができるという事や数字に関する不思議

中でも、小惑星帯を挟んで4つの小惑星と4つの大惑星には数学的関係があると所がとても興味深かったです。

宇宙の謎は深まってしまいましたが、ちょっと変わった視点で宇宙の神秘に触れることができる一冊。

宇宙×音楽や数学的考察について知りたい方にはおススメです。

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