【書籍紹介】宇宙への秘密の鍵

  • 著者名:ホーキング ルーシー・ホーキング スティーヴン
  • 日本語版監修:佐藤 勝彦
  • 訳:さくま ゆみこ
  • 出版社:岩崎書店
  • ジャンル:児童書
  • レベル:初心者
    (高学年~大人まで)
  • 本のサイズ:A5 ハードカバー
    (W155mm×H257mm)
  • 総ページ数:336ページ
  • 字の大きさ:中サイズ 漢字ふりがな有
宇宙の話をしよう

「化学的事実」にもとづく「宇宙冒険物語」

 この本は、物理学者ホーキング博士と娘のルーシーさんが、「科学的事実」を持ち得て書いた宇宙冒険物語です。
 2人は、子供向けのSF小説はたくさんあるが非科学的ばかりで、「科学的事実」についての本がない事に気づき、この本を書いたと言う経緯があります。

スーパーコンピューターで始まる「宇宙旅行」

 あらすじ:ジョージはコンピューターが欲しくてたまらない小学生。ある日、ペットのブタを探すうちに、隣家に住む科学者エリックと娘アニーに出会う。

 そして、博士が所有する不思議なスーパーコンピュータ「コスモ」を紹介される。
その、スーパーコンピューターはなんと、宇宙空間への扉を開くことができる特別なコンピューターだった。
そんなある日、アニーに連れられてジョージは、書斎から宇宙空間へ宇宙旅行に出かけた。そこでは、彗星にのり土星・木星。小惑星帯を旅する。

 その旅で、いくつか身の危険がせまったりしたが何とか書斎に戻る事ができた。この日を際に、ジョージは宇宙の魅力に囚われていく。
 そして、「コスモ」を狙う怪しい影が!その影の陰謀でエリック博士がなんと、ブラックホールに落ちてしまった。

 ジョージとアニーは博士を助けられるのか!ハラハラ・ワクワクする宇宙の冒険に一緒に出かけましょう。

夢を持つことの大切さと、科学の発展に求められること

 この本は「科学的事実」特徴としているため、物語中に出てきた天文用語などを図などを用いて詳しく解説がされ、物語の一部として読める様になっているので、物語が中断されないような作りになっております。

 そのため、難しい物理学・天文学がすーっと頭に入ってきます。また、きれいな天体写真もある為、目で物語を楽しむ事もできます。

 そして、物語を通して地球環境問題など人類が直面している課題を投げかけております。そして、科学は人の幸せの為に発展するようにと願いも込められている物語になっていると感じました。

長い夏休みにじっくり楽しめる1冊

 読み応えがあるページ数ですが、ジョージとアニーと宇宙の旅物語に、時間を忘れてのめり込んでしまいます。まさに、物語のブラックホールです。

 あたなも、一緒に彗星に乗って冒険にでかけませんか?

 夏休みの読書感想文にぴったりな本です。しかも、シリーズ(2巻3巻)になっているので、長い夏休みの読書に最適です。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です