【本棚のしおり】Newton 2025.5月号【速報あり】

こんばんは、なおです。

宇宙・天文に関する本を読んだら、読書感想文を書いてみようと思い、私のリアル本棚や図書館から借りたものを徒然なるままにご紹介していきます。

こちらの1冊目は、本日2025年3月26日発売のNewton5月号です。なんと!速報です!今回の号には我らがアストロコネクトの荒井さんの天文写真が掲載されています!(わーパチパチ)

一体どこに掲載されているのか、早速ページを捲ってみましょう。

https://www.newtonpress.co.jp/newton.html

今回の大テーマは睡眠だそうですがとりあえず一回飛ばさせていただいて、一気に44ページへ。この章は「天文を愛した文学者たち」。このテーマだと初めて聞いた時、Newtonからの贈り物かと思いました(自意識過剰)。

放っといても即買いですが、今回この章に荒井さんの写真が掲載されているのです。モチ買いです。

北軽井沢に縁がある詩人の谷川俊太郎さんの紹介見開きページに、ドドンと美しい北軽井沢の星空が広がっています。この写真の掲載許可を得ようとNewtonさんが荒井さんにお問合せした時、荒井さんは「まさかあのNewtonからではないだろう」と、別の雑誌のNewtonだと思ったという笑い話が裏でありました。おそらく、あのNewton以外の雑誌は無いと思います笑

私がこの詩を知ったのは中学生の時、校内合唱コンクールででした。この詩に曲をつけた合唱曲があるのですが、私たちのクラスではこの曲で挑みました。他のクラスが爽やかな青春ソングを奏でる中、『二十億光年の孤独』を歌って不思議で深淵な世界観を醸す1学級がそこにありました。勝敗の行方は覚えていませんが、歌のことはとても印象深かったです。タイトルがもうインパクト大ですよね。文字だけで追うのも素敵ですが、合唱曲も併せて聞いてみてください。

5人紹介されている文学者のうち、2人目は伊与原新さんです。今回紹介された氏の小説『オオルリ流星群』は、私の地元神奈川県のとある街が舞台です。単行本が発売された2022年は、市内の本屋さんで平積みされ、ポップやスタンドにポスターが飾られ、ちょっとしたセンセーションでした。当然私も本を片手にレジに向かったのですが、その後積読レーンに並び、今も大人しくしてもらっています…

とはいえ(この後の作家さん紹介ページでも出てくる)『青ノ果テ:花巻農芸高校地学部の夏』(もちろんタイトル買いしました)は読了しています。ちょっと切ない高校生の青春が描かれていて、とてもオススメの一冊です。『オオルリ流星群』も、今夏までには、読み切りたいです…!今は確か文庫本も出ていたはずです。

3人目は島崎藤村さんです。ちょっと意外でした。『破戒』など重めの小説を書いている方でそういうイメージしか無かったですが、実は初期の頃は星を詠んだ詩を多く生み出していたとか。ちょっと意外でした(2回目)。Newtonで紹介されている『流星』という詩では、少しさみしいような、それでもキレイな世界が切り取られています。こちらも美しい星空を背景に掲載されているので、ぜひ一緒に味わってほしいです。

4人目は池澤夏樹さんです。失礼ながらお名前しか知らなかったのですが、伊与原さんと同じくバリバリ理系の作家さんなんですね。『スティル・ライフ』はニュートリノ観測で有名なカミオカンデに着想を得た小説だそうです。こちらはバリバリ文系の私は、それでもカミオカンデに興味があるので、また積読を1冊増やしてしまいそうです。

ラストはこの人、宮沢賢治です!もう『銀河鉄道の夜』好きとしては、トリに賢治で感無量ですね。

紹介されている通り他にもたくさんの星にまつわる作品を描いた賢治。彼が作詞・作曲した『星めぐりの歌』も好きで、チェロで奏でるメロディーを聴いてみたかったです。もしかしたら銀河鉄道の発着音になっているかも。今時分はこの記事を書いている深夜0時前には北十字が東の空から昇りつつあります。今夜、眠りについたら銀河鉄道の夢を見ることができたらステキです。

今月号のNewtonでは他にも地球に近づく小惑星から、顕微鏡が映す美しくもグロテスクな世界、火星の石に触れるチャンスがある大阪万博に、意外とフワフワな赤ちゃんもいるコウモリなど、話題盛りだくさんです。最初にすっ飛ばした睡眠の話も、明日からの健康のために気をつけようと頷いた箇所がいっぱいあります。Newton、やっぱり面白い。