【オフラインプラネタリウム】Voyager🌑

こんばんは、黄昏時にへびつかい座を探してみる なおです。

東京都西東京市にある多摩六都科学館で、ボイジャーが見られると聞いて、2026年11月8日に行ってきました。

ボイジャーからは脱線してしまうのですが(脈絡無くて申し訳ないです)、今日は話が湘南から始まったので(神奈川県民ですから!)、少し寄り道させてください。

神奈川県立近代美術館葉山館では、現在企画展として銅板画家の駒井 哲郎さんの作品展「掌上にひろがる星座のように」を開催中です。私はこの作家さんについて全く知らなかったし、銅版画というものも認識していなかったのですが、友人が見たいと言っていたことをきっかけとして行ってみることにしました。企画展に行ってみようと思うのは、私の場合そのタイトルに惹かれてというのも大きいのですが、今回もまさにそう。てのひらの星座ってどんなものなんでしょうか。

海沿いにある爽やかな印象の美術館です。建物向こうは青色の海。

「近代」美術館で展示されている通り、一見して理解することが難しい作品が多かったです。教科書で見たような、銅版画ならではの暗い感じも、苦手といえばそうかもしれません。

でも、なんとなく懐かしいような、おばあちゃんの家で宝探しをしていたら見つけた何にどう使うか分からないけどキレイだと思うような作品たちでした。星座と冠するタイトルの作品もありましたが、夢や、詩の画も、印象的でした。展示物の合間には、駒井さんの言葉も風和れていたのですが、なんとなく宮沢賢治のような印象も受けます。

駒井さんの作品は美術館のサイトを筆頭にインターネットでも閲覧できそうなので、気になった方はぜひご覧になっていただきたいです。

駒井さんの銅板や道具も並んでいました。

さて、ボイジャーです。一路東京の地理的真ん中を目指して北上です。

科学館は住宅地のほど中にあり、屋外の広場では子どもたちが公園がわりにしているのか、走り回ったり笑い声を上げたりする和やかな場所でした。

宙に浮かんでいるような大きな球形の中にあるプラネタリウムへ向かうと、世界に2つしかないうちの片割れであるケイロンIIが、東京一大きいドームとお出迎えしてくれました。

科学館のプラネタリウムなどが入っている印象的なデザインのここは、サイエンスエッグというそう。ここから未来の科学が生まれるのかもしれないと思うと、ワクワクするネーミングですね。
プラネタリウムへ登る階段の途中にも、ワクワクが。こういうガイド、好きです。
今回お世話になったケイロンII。上映中、キラキラしているのが見えて、それも魅力的でした。

多摩六都科学館では、現在2つのボイジャーの番組を上映していて、私が今日最初に見たのは『ボイジャー 終わりなき旅』です。大きなドームを活用した大型映像なるもので、こちらは番組として既に作成されているもの。とてもキレイな映像美で、ボイジャーが打ち上げられてから立ち寄った様々な惑星や衛星に訪れます。木星の嵐の中や土星の環はもちろんのこと、タイタンやエンケラドスなど、そこで繰り広げられているかもしれないその星ならではの活動が、ダイナミックに展開されていました。映像がくるくる動くので、乗り物酔いしやすい方はもしかしたら目が回ってしまうかもしれませんが、その分臨場感や迫力満点で、まるでアトラクションに乗ったようです。

ボイジャーがいずれ太陽系を出ていつか別の恒星系へ辿り着けたなら、そこからボイジャーはどのような冒険をするのでしょうか。そのことを思うととても楽しみになるプログラムでした。

館内で放送されていた『ボイジャー終わりなき旅』のCM。モニター上にある時計が星座早見盤になっていておしゃれ。

2つ目は全編生解説のプログラム『宇宙クルーズ 追跡!ボイジャー1号』です。

まずは解説員さんが今夜の星空から秋のエチオピア王家の星絵巻の解説をしてくれました。そこからペガススの四辺形を基点として秋の星座探しをしたのですが、その時紹介されたみずがめ座の「美少年」ぶりには声を出して笑ってしまいました。確かに、ガニメデがどんなふうにかっこいいかは、人それぞれですね。それにしてもちょっと意外な方向性でした。

今は、秋の星座の中で土星が一等輝いて見えます。そう、先にも触れたボイジャーが立ち寄った惑星です。ここからこの科学館オリジナルのボイジャーとの冒険に出発です。

プラネタリウムなので、時をボイジャー1号が旅立った1977年9月5日まで戻して、打ち上げです。フライバイの威力を改めて感じつつ、数々の星を辿るボイジャーの軌跡を追いました。

番組の終盤で、ボイジャーがそのカメラを終了させる直前に撮影したPale Blue Dotの写真も見せてもらいました。以前別の機会にも見たことがありましたが、プラネタリウムの暗闇の中で見ると、一層その淡さが際立ちます。彼が私たちに宇宙の中の地球を教えてくれた、その大切さを噛み締めて、地球の尊さを考えたいと思います。

解説中に出てきたみずがめ座はここにもいました。ここのオリジナルなんですね。解説中はこの子と、もっと「かっこいい」表情も見れますよ。
思ったより大きいボイジャーは、2階のここからだと全身写すのが難しいくらい。

個人の主観で申し訳ないのですが、宇宙開発系の話は特に明るくない私でも、ボイジャーは好きです。

たぶん、天文学の中で神話のように感じているのだと思います。

多摩六都科学館には、実物大のボイジャーが天井から吊るされて展示されています。プラネタリウムがある2階からは同じ高さで見えるので、そこにちゃんと搭載されたゴールデンレコードをプラネタリウム鑑賞後に見て、通りすがりの女の子たちが「宇宙人が拾ってくれると良いね」と会話していました。私もそう思います。

1階に降りると、ボイジャーが地球にずっと向け続けているアンテナを真正面から見上げることができます。ここにあるボイジャーはレプリカで、宇宙に旅立った彼そのものではありませんが、たったひとりぼっちで飛び続けるボイジャーをより具体的にイメージすることができました。もうこの手が永遠に届かないボイジャーに少し近づけるような場所、多摩六都科学館。訪れて、ぜひその遥かな旅に一緒に出てみませんか。プラネタリウム上映は年内までとのこと。

ゴールデンレコードもバッチリ。あの女の子たちは、ボイジャーの旅をどう持ち帰るのでしょうか。
地球を見つめ続けたボイジャーを見上げる。
生解説の解説員さんは、解説の時に「ここで一つでも星の名前を覚えて、今夜晴れたらその星を本当の夜空に探してほしい」と仰っていました。プラネタリウムの意義が、そこにあると感じました。