【オンプラ★ちょびっと振返りブログ】天文民俗学 アイヌ民族の星文化

こんばんは、一昨日今季のコートデビューを果たした なお です。

2024年11月8日の神奈川県はキレイな星空が広がっていました。先週はまだ9月の陽気で7部丈のシャツでも平気な日があったのに、今週頃から冷え込んで、朝晩は上着が手放せません。21時も過ぎるとペガスス座が天頂を越しています。立冬。冬ももう目前ですね。

2024年10月30日のペガスス座。加工したら真ん中の電線が流星のようになりました。

今回はすでに雪降る北海道から、アイヌの天文民俗学のご紹介です。

最初はアイヌ民族とはどんな人たちか、というところから教えてもらいました。考えてみればそうですが、広い北海道に広がるアイヌの人たちは、地域によって文化や言葉が違うそうです。と言いますか、北海道どころか北東北にもアイヌの人たちがいると初めて聞いて、ちょっと意外でした。あんまりイメージがなかったのですが、配信中にいただいたコメントによると、東北地方にはアイヌ語の地名もあるそうです。

アイヌ語では星は主にノチウというそうです。この言葉も地域差があるそうですが、なんとなく可愛い響きです。アイヌ語は、声に出して言いたくなる言葉ですよね。ウポポイとか。ウポポイ、なんだか楽しい響きに感じます。そんな文化を持つアイヌの人たちは、星空をどんな風に眺めていたのでしょうか。

アイヌの人たちは、生活の身近なものを星になぞらえていたそうです。波の上で漁をする様子とか、狩人が放つ弓矢とか。手前味噌ですが、去年紹介した『星戀』という本を捲って紹介した星の和名のことを思い出しました。そこで紹介されていた星々も、やっぱり生活に密着した名前と形をしていたのです。

かと思えば、魔の鳥や漁をするフクロウなど、おとぎ話に出てきそうな星座もあります。スバルを「農作業のお手伝いから逃げる子どもたち」に擬えているのには、クスッとしてしまいますね。7つ星のスバル、子どもたちが一斉にワイワイ言いながら走っていく様子でしょうか。

おおぐま座のことは、アイヌ文化でも「尾の長い熊の星」という意味の名前だそうです。これにはヨーロッパまでのつながりがあるそうで、あんなに遠い世界が繋がっていたことを考えると、その縁に驚かされます。

今夜、晴わたる星空を眺めて北の大地までの繋がりに想いを馳せると、ロマンチックな冬支度を始められるかもしれません。