- 著者:黒川 裕子
- 装画:中村 ユミ
- 出版社:講談社
- ジャンル:小説
- レベル:中学生~
- 本のサイズ:ハードカバー
(W195mmxH138mm) - 総ページ数:266ページ
- 字の大きさ:小サイズ(ふりがななし)
天を掃け
あらすじ
両親の仕事でモンゴルの大草原で育った駿馬。駿馬は、誰よりも足が早かった。だが、母の仕事の都合で日本に帰る事になり、中学で陸上部へと入るが、足の怪我で走る事を辞めてしまった。
そんな時、「宇宙人」とあだ名を付けられている少年、すばると出会う。すばるがたった1人でやろうとしている事を手伝う内に、壮大な宇宙に興味を惹かれていく駿馬。
宇宙と向き合う時、駿馬に心の変化が起きる。その変化とは?夏に起こった夢と友情の青春物語。
失いかけた夢が輝く
目標を見失っている子や大人。進路に迷っている学生に是非、おススメしたい本です。
なぜなら、駿馬は、足を怪我をした事で挫折を味わい。すばるは、小惑星探索を1人で行っているがなかなか計算通りにならなく挫折しかけたりする。ですが、目標に向かって友人達を巻き込みながら、夢に向かって突き進む姿が描かれているからです。
駿馬やすばるがどう夢に向かって突き進んでいったかを知る事で、失いかけていた自分の夢が再び輝き出すきっかけになるのではないでしょうか?
天文用語がたくさん
天文好きな子は、楽しんで読めるかと思います?望遠鏡の解説やすばるの部屋を宇宙部屋と呼んだり、犬の名前も星から取っていたり、あちらこちらと天文用語がたっぷりつまってます。
また、”アマチュア天文家あるある”も書かれているため、読んでいて思わず「あるある。それやっちゃう。」と共感してしまいます。
夜空が恋しくなる
読み終わる頃には、心が温かくなりそして夜空が恋しくなってしまうかもしれません。または、望遠鏡が欲しくなってしまうかも?
私は、夜空が恋しくなってしまい、自宅で久々に望遠鏡を出して星を見ました。
もっと、欲を言えば天の川が見れる満天の星空が見たくなりました。
星好き、天文好きのみなさんに読んでもらいたい一冊です。