こんばんは、本屋さんと図書館があれば時間潰しに事欠かない なおです。
2023年9月15日の神奈川県の夜空は警報レベルの大雨で、5億の鈴が号泣しているかのようでした。週中には晴れ間もあって、帰り道の西の空にハッとするような木星と、その更に上空にはおひつじ座のハマルたちが輝いていました。
さて、今回はガッツリ文系による星空解説第2弾でした。星って、勉強しようすればするほど分からないことだらけですね…!今回は小惑星を一つのテーマにしてみましたが、辞典も辞書も専門書も何を表すのか分からない記号や数字だらけで、脳みそがキリキリしました。キリキリした割に理解が及んだかというとそうでもないのが悲しいところです。光の波長とか、どのような物質でできているとか、軌道の確定とか、色んな項目があるんですね。
それでも、今回一番嬉しかったのは、王子さまの星である「B612」という名前の小惑星が実在することを知れたことです。本当にあるんだ!って思いました。解説の通り名前の由来は小惑星番号をもじったそうで、天文学者の方は本当にロマンチストだなと思います。
王子さまの星を特定するのは、やっぱり野暮なことだな、と思います。一方で、王子さまに会いに行きたいとも思う気持ちもあります。渡り鳥の渡りを伝って地球までやってきて、そんな王子さまに「僕」は出会うことができました。僕は王子さまに出会えてとても嬉しかった、また会いたいと思っています。会いに、王子さまの星まで飛んで行きたいという思いから、いろいろ探しあぐねてしまいました。今後、その星が見つかっても見つからなくても、王子さまが仕掛けていったいたずらで笑う鈴のような星ぞらはとても代え難い宝物だと思います。
『星の王子さま』は、いま子供である子供たちはもとより、かつて子供だった大人に向けられた物語でもあります。日本語版だけでもたくさんの素晴らしい翻訳が出ているので、読んだことある人もまだない人も、物語から明日の星空を見上げてみてください。