- 著者名:小松 左京
- 絵:堤 直子
- 出版社:講談社
- ジャンル::児童書(講談社青い鳥文庫)
- レベル:小学中学年~
- 本のサイズ:新書サイズ
(W115mmxH175mm) - 総ページ数:192ページ
- 字の大きさ:児童書の中サイズ(ふりがなあり)
あらすじ
表題の「宇宙人のしゅくだい」は、学校からの帰り道に突然気を失ったヨシコ。気がつくとそこは宇宙人の宇宙船の中だった。
宇宙人は、ヨシコに地球の動物や植物が好きか?と訪ねます。その問いにヨシコは、だいすき!と答えます。宇宙人がその答えに驚きます。なぜなら、宇宙人は地球人を残酷な人類と思っていたからです。そんなヨシコに宇宙人からのしゅくだいが出ます。その宿題とは?
この作品の他、25編のSF短編集となっております。
初めてのSF物語におススメ
この本は、SF作家で有名な小松左京さんが児童向けに執筆した、SF短編物語です。
SF物語と聞くと、スケールが大きすぎてなかなか読みにくいと思いますが、この本は1編が短いため、読書が苦手なお子さんや初めてSF物語を読むお子さんが気軽に読める仕様になっております。
ワクワクハラハラ
25編のお話しの中で、私は、「冥王星に春がきた」が好きです。寒くて暗い最果ての惑星の冥王星を開拓し移住した地球人の生活が書かれているため、惑星移住への想像が膨らみました。
※この本が刊行された時はまだ冥王星は惑星でした。
この本には、ワクワクするような話からちょっと悲しい話まで満載の一冊です。朝読書にもピッタリです。
戦争について考えさせられる
この本を子ども達に是非読んでほしいと思います。
なぜなら、戦争と言う言葉がこの本にはいくつも出てきます。そして、宇宙を舞台に平和な世界になる様にと、作者の小松左京さんの願いが書かれているためです。
「宇宙人のしゅくだい」で、ヨシコが大人になり再び宇宙人がしゅくだいを、回収しに地球に来た時、今の現状を知ったら宇宙人はなんと言うのでしょうか?など、子どもと一緒に今の世界情勢を考えながら読むのも良いかと思います。
もうすぐ夏休み。夏休みの読書感想文用にもおススメです。また、親子で戦争について話し合う良い機会になると思います。
朝読書、読書感想文用にもオススメ
朝読書の本や夏休みの読書感想文の本をお探しの方、SFに興味をお持ちのお子さんにもおススメです。
※サンタクロースを信じているお子さんは、注意が必要です。その場合、保護者の方が一度お読みになる事をお勧めいたします。